2021年04月30日
カナダ映画CRASH/性と破壊がスクリーンで爆発




この映画は1996年にカナダのデヴィッド・クローネンバーク監督が制作しました。第49回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したりフランスの映画雑誌が選ぶ1996年の映画ランキング1位に選ばれたもののカンヌ国際映画祭の審査員長を務めたコッポラから猛反対を受けイギリスの新聞も過激な性描写を問題視して上映禁止を呼びかける等賛否両論を巻き起こした作品でした。フィルムは消失したと思われていましたが最近カナダで見つかり4K無修正版として25年振りにスクリーンに帰ってきました。
映画プロデューサーのジェームスは車の正面衝突事故をおこし相手ドライバーは死亡、妻のヘレンと病院に運ばれました。
夫の死に平然としているヘレンと彼女に付きまとうヴォーンという男とジェームスは知り合いました。
ヴォーンは交通事故の体験により新たなエクスタシーを開拓するカー・クラッシュ・マニアの会のメンバーで自動車事故による性的興奮を覚える人たちを描いた過激であり問題の多い作品でした。
ヴォーンは胡散臭さがありましたがジェームスはイケメンでヘレンも美人、他に登場する人たちも美男美女が多く彼らが絡み合うの展開はAVとは違う美しさや圧巻な輝きがありスクリーンに魅せられて行きました。
この作品の頃はまだ20世紀でCGが発達しておらずカーアクションシーンでは傷みが伝わってきて目を閉じた場面もありましたが恐いもの見たさと美男美女たちの宴に圧倒されスクリーンに釘付けになりました。
予備知識なく観ました。主人公が敵を壊しまくり胸がスカッとするイメージを想像しましたが事故による破壊のマイナス要素が強く想像していたものとは別の結果になりました。しかしスクリーンに登場する役者のオーラの強さや演技力は現代の俳優たちよりインパクトが強いように思いました。
後味は良くなかったですがいろいろな性癖の人はいるし美男美女が交通事故マニアというのもカオスな現代の時代を先取りしていたのかもしれないと思いました。
世の中自分の理解不能なことがあるのだと映画を通じて感じたインパクトの強い映画でした。
2021年04月28日
プロフェッショナル/ジャン=ポール・ベルモント傑作選



4月24日から30日迄1981年に公開されたプロフェッショナルという作品の上映が行われ4月25日に観賞に行きました。
フランスの植民地だったアフリカ某国に主人公が諜報工作員として大統領暗殺を目的に派遣されました。
主人公が派遣された後で情勢が変わり大統領暗殺は無くなり主人公は売られて囚われの身になり強制労働をさせられていました。
隙を見て脱獄した主人公はフランスに戻りかつての上司たちに復讐するというストーリーでした。
音楽が良かったのと出演する女優たちのオーラが素敵だったこととカーアクションがCGとか特撮技術が無い時代に迫力を出して凄かったです。
40年前の映画を日本最古級のロキシーさんで観るのは味わい深かったです。
このシリーズも今作が最後でしたが観に行って良かった楽しい作品でした。