2021年08月01日
陶王子2万年の旅/8月5日まで長野ロキシーで上映


父は炎、母は土を両親に持つ陶王者は2万年前に土器という形で誕生しました。土器の発見はかつて狩猟生活で移動していた人類に定着するという変化を与えました。
土器が生まれた2万年前から宇宙開発に陶磁器が使われる現代まで陶王子が2万年の歴史を案内するストーリーでした。
1.陶王子の誕生
2.縄文/土器は神の賜物
3.メソポタミア/土器がもたらした文明の大転換/1万年前
4.ギリシャ/土器は神のものから人間のものへ
5.中国/金属器の到来と陶工たちの暗黒時代
6.中国/釉薬の誕生
7.白磁の誕生
8.エジプト/青い器の謎/5千年前
9.中国・景徳鎮/青い花/700年前
10.スペイン/イタリア/中国の陶器を真似たい
11.ドイツ/ヨーロッパで磁器の模倣に最初に成功したマイセン
12.フランス/多彩色の革命
13.人類を月へと運んだ磁器/ファインセラミックス
個人的に印象的だったのは古代エジプトではお墓に青い器を入れたそうです。空の青さとナイル川の青さで手に入らない青さを器に託したそうです。
中国の陶器の技術をヨーロッパが真似出来なかったことに昔の中国の深さを感じました。
幽閉されながら陶器に打ち込んだ人がいたことなど陶器は人類の歴史でもあると思いました。見応えのあるドキュメンタリーでした。
2021年07月30日
千年の一滴/だし・しょうゆ/今日7月30日までの上映

日本人の家庭の食卓になじみのあるだしやしょうゆのドキュメンタリー映画です。
第1章がだしの特集でだしの味を出すこんぶを求め北海道にカメラは飛びました。
こんぶ漁についてカメラは回りました。乱獲を避けるためにルールがあったり熊が近くに現れたり見ごたえがありました。こんぶは臭いがきついそうですが夜明けの朝露を利用すると臭いが無くなるそうで驚きました。
だしを良くする鰹節を求めてカメラは鹿児島県に飛んだり宮崎県の90歳の女性がバリバリ働く自然の椎茸の特集がありました。椎茸は豊臣秀吉時代には献上されていた高級品だったそうです。
第2章はしょうゆについての特集で京都の老舗醸造会社に長い時間撮影した場面が流れました。しょうゆの菌は日本にしかないそうでだしも含め日本人の知恵の凄さを感じたドキュメンタリーでした。
僕の80歳の母親に話しをしたら行ってみたいと言い24日の舞台挨拶に行きました。母親が監督に昔のしょうゆのエピソードを話していて奥が深いドキュメンタリーだと思い観に行って良かったです。今日30日までの上映ですが多くの日本人に観てもらいたい作品でした。
2021年06月13日
バンクーバー国際映画祭2冠受賞/僕が飛び跳ねる理由/ビデオ舞台挨拶



この映画は自閉症の僕が飛び跳ねる理由を出版した東田直樹さんが13才の時に執筆したエッセイでした。
イギリスのベストセラー作家のディヴィッド・ミッチェル氏は自ら自閉症の子供を育て我が子の行動に対する疑問の答えを東田直樹さんの本にみつけ翻訳、現在では世界30ヶ国で翻訳されたそうです。
映画ではミッチェル氏他にインドとカナダとアフリカのいろいろな国の自閉症の人々の取り組みが紹介されていました。
古くは自閉症が悪魔や魔女扱いされたことに胸が痛みました。必死に生きる自閉症の人やサポートする人に幸あれと思いました。
最後に原作を書いた東田直樹さんのオンラインビデオ舞台挨拶が開催されました。
言葉を選ぶのも大変そうでしたが力強さというか前向きなパワーを感じました。
自閉症の人やサポートする人が少しでも生きやすい世の中になることを願っています。
2021年03月27日
地球で最も安全な場所を探して/核のゴミ最終処分場を巡り世界を旅する


この映画はスイス在住の核物理学者で公名な原発推進派のチャールズ・マッコンビー氏が世界各地の同胞たちとこの問題に取り組む姿を反原発のスイス人のエドガー・バーゲン監督が撮影、2人は中国のゴビ砂漠や青森県六ヶ所村、スイス、スウェーデン、アメリカ、イギリスと世界各地の最終処分候補地を巡る旅を描いた作品になります。
見終わって小出裕章氏のトークショーを聴いたりパンフレットを見たりして感じたことはとんでもないことになっているので今すぐにでも原発をやめて新しいエネルギーを開発するかガソリンや電気の消費のエネルギー問題を考える時期に来ていると思いました。そしてこの映画は政府には不都合であり地上波では絶対に放送されないと思いました。パンフレットには小泉純一郎氏の名前があり派遣社員を増やしたり格差を広めた小泉純一郎氏が反原発だったことを知り良心があったことを感じました。
話しは変わり僕個人の話しになり原発問題とは関係はありませんが…
僕の父親は呑む打つ買うが好きで生活費を家に入れなかったり長野市から幼少の頃に住んでいた鬼無里村までタクシーで帰りその度に母親と喧嘩していたり母親の勤務先にきてお金の無心をしたり出鱈目なことをしていました。
父親はそれなりに出世しましたが母親も正社員として働き世帯年収は1000万円ありましたが豊かさは無かったです。
定年間際まで改心せずに道楽を繰り返し気がつけば祖父母から受け継いだ鬼無里村の生家を手放し2000万円貰えると自慢していた退職金も借金で失い生命保険は母親が知らない間に解約して遺産0円で母親の扶養を僕に丸投げにして亡くなりました。
僕は中途採用で出世も1番遅く手取り18円程で住宅ローンを背負わされ小遣いも月に2~3万しかなく住宅ローンを名目にボーナスも半分持って行かれ言われるまま家にお金を入れ将来の見通しが立たずに苦しんでいます。
先に書いたように世帯年収1000万円あり当時は定期預金の金利が5%位あったので年収約300万円と母親の僅かな年金だけの僕より資産形成が容易なのに…若い頃は親が嫌いでも親の年齢になれば苦労していたんだな…と見直すパターンがあっても親と同じ年になると出鱈目なことをしていたんだとますます嫌いになっています。父親を四六時中恨んでいたら車を運転している夢をみて何か飛んでくるぞ!と思ったら父親の首でフロントガラスに首がぶつかる場面で目が覚めたことがありました。
うまく伝わっていないかもしれませんが親の浪費で人生設計が立たない僕のパターンを出し親の世代の浪費といえる現代の核のゴミ処理問題で次世代が苦しむのかな…と思うと独身の僕でも他人事に思えなくなりました。
掲示板などで子供がいないと可哀想という意見もみますがこの映画をみたらマンションに良い住みながらもトイレが無く汚物の処理を丸投げにされたようで子供たちの方が可哀想だと思いました。
他にも掲示板で自分の子供たちが独身の年金をみるのは可哀想だとか既婚者と独身や子供ありと子無しの対立を煽るパターンをみますが実は政府には核のゴミ問題に目を背けてもらい好都合なのかもしれないとこの映画を観て感じました。
科学が飛躍的に発展してノーベル賞的な発明があり核のゴミ処理問題が解消することを願っています。